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探偵事務所の憂鬱

探偵事務所を長年営んでいるとさまざまな依頼人が訪れてきます。
中には探偵事務所を悩ませる依頼人も現れ、依頼を断わるケースと断れないケースとに分かれますがいずれも憂鬱感を与えてくれる人たちです。
どんな人がいるか簡単に説明致しましょう。
・調査結果を犯罪に利用
依頼人の中には悪意を持って調査対象者について調査依頼をする人がいます。
「金品を貸したけれども行方を眩まし、連絡が途絶えた人を探して欲しい」という相談。
普通に考えれば簡単に騙されてしまったケースと思うはずです。
もしかすると悪質な詐欺の被害者かもしれません。
探偵としては相談者の話を信じ、正式に依頼を受け、一生懸命に調査して所在を突き止めていきます。
上記ばかりでなく、いろいろな似たケースを持った人が探偵事務所を訪ね、相談してきます。
ところが中には金品を貸したこと自体が詐称で単純に相談者との接触を避けて行方を眩ました人も存在します。
いわゆるストーカーです。
ストーカーになる人には元恋人、元配偶者、同僚、全く顔も知らない他人などとさまざまです。
全く知らない他人にストーカーされる被害者も存在しますがここでは対象者と何かトラブルによって復讐を考える悪意に満ちた人なのです。
また犯罪に探偵を利用する人の中にはストーカーばかりとは限りません。
脅迫することの情報が欲しくて調査を依頼する人、それこそ組織犯罪集団、暴力団などから探偵を騙して依頼してくるケースもあるのです。
探偵としては相談時に調査依頼内容の信憑性を確認しなければなりません。
もし犯罪に利用されてしまうと知らなかったとはいえ探偵自身にもそれなりの処罰を受けてしまう可能性も高いのです。

・依頼人がノイローゼ

これも又、探偵を悩ませる依頼人のケースです。
過去にどのようなことがあったか知るよしもありませんが精神的に傷害を持ってしまったとしか言いようのない依頼もあります。
不特定多数の人に追いかけ回され、行く先々で悪口を言われたり、携帯電話で写真を撮ってきたりとかされているので犯人を突き止めて欲しいという依頼。
または盗聴器やカメラを仕掛けてられているので調べて欲しいという依頼。
確かにストーカー的な犯罪でこのような連れ回されたり、待ち伏せされたり、盗聴器の設置などのケースも実際にはあります。
相談者を疑うわけでは無いのですが余りにも突拍子もないことを話されるとノイローゼを疑ってしまいます。
現実問題としてノイローゼと思われる人からの相談もあるのです。
いや、むしろこの手のノイローゼの人からの相談の方が多いかもしれません。
更に最悪なのが調査をお受けしたとしてもその結果に満足してくれないということが厄介に拍車をかけてくれます。
例えば、素行調査をしてもつけ回す人や待ち伏せする人は存在しなかったり、盗聴器やカメラが捜索してもついていなかったとしてもその結果を信用してくれませんし、逆に犯人から貴方も買収されたのかと因縁をつけてくる始末です。
このような人とは円満な話し合いも出来ず、訴訟問題になる場合もあります。
こうなると余計な時間も取られ、時間で動く探偵にとっては大変に無駄な時間となり、こんな依頼人とは関わりたくないと後悔するものです。

・依頼人が詐欺

多くの探偵事務所では前金性を採用していますが信頼のおける誠意ある探偵事務所は調査料金の後払い制を採用しているところがほとんどです。
それは調査自体に自信がなければできないことです。
しかし、世の中にはそんな誠意ある探偵を騙して情報だけとって調査料金を支払わない人もいるのです。
極端に言えば調査委任契約書の氏名や住所が出鱈目という最初から騙すことが目的で依頼する人もいるくらいです。
ただ探偵を騙して依頼するとは正直、いい度胸です。
確かに探偵でも探せない人はいます。
犯罪を犯して警察からも逃げている人や多額の借金を抱えて夜逃げした人などは探偵でも探し出すのにかなりのお金と時間を費やしてしまいます。
まして探偵を騙すような「ちんけな詐欺師」程度でしたら探し出して見せます。
しっかり訴訟をして請求させて頂きます。
やはり時間と経費もかかることなので憂鬱を与えてくれます。
探偵も人の子です。
ストレスや憂鬱を持ちたくないのは人として当たり前の要求です。
悩みや不安から多少、神経が参ってしまう人もいるでしょうが余りにも症状のひどい相談者は依頼そのものをお断りさせて頂きます。

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